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【VOL.2】住まいの改装~これからの暮し~

(2007/04/01 青木 和壽 )

テレビで「リフォーム番組」が盛んですね。

どの家庭でも家族の状況はかわっていくものですから 家も進化してほしい、と思うのは最もなことです。
住まいへの改装を思い立つ時というのは、子供が生まれる学校へ行く受験勉強する、といったタイミングでしょうか。また子供の独立や結婚、という場合もあるでしょう。後者の場合 家族の人数が減り子供中心の生活から自分達夫婦中心の生活に変化する時とも言えます。これは実はとても大事な人生のチャンスではないかと考えます。

このような変化の時に多くの家庭では、経済的にも体力的にも、できればこの先は大々的な工事をしなくて済むようにしたい、と感じる時期になっています。年齢に伴って精神的に変化していく時でもあり、毎日の生活のリズムも将来的には自ずと変って行くことでしょう。

昔と違って、現代は老後を呼ばれる時間がとても長い時代です。その期間を元気に生活できることはとても大切です。体力が落ちてもできるだけ自宅で過ごして 行きたいと思うのはとても自然なことです。しかしそのためには準備が必要となってきます。また今後 長年従事していた仕事から解放されると自宅で過ごす時 間が増えていきます。家に対する考えが変っていくことも考えられるでしょう。

介護保険では介護認定により、住宅改装費の9割を負担してくれます。自分が支払うのは1割です。この改装では工事費の上限は20万円で、項目も手摺を廊下やトイレに付けたり、ドアを引き戸へ変更したりなどいざ身体能力が低下した時への対応が中心となっています。

一方、年齢を重ねても気力を保って暮していくことも非常に大事なことで、この役割の一旦を担う住まいへの対応も重要です。こちらは早めにしかもじっくり考えて準備していきたいものです。
そこで、気持ちにゆとりのある時に、将来的なことも想像しながら、長く暮らせる住まいを考えてみませんか。
御夫婦二人の生活が始まる時の住まいの改装は、これからどのような暮しをしていきたいかを、それぞれが考えるとても良いチャンスだと思います。

そんな改装の例をひとつ紹介しましょう。

改装前

改装後

あるマンションの一室です。
購入当時は4人家族で2人の子供は各々部屋を持ち、通学していました。 夫婦の寝室は居間続きの和室でした。

数年後子供達が独立し、子供部屋は夫婦それぞれの部屋とすることが出来ましたが、妻の寝室となった部屋は家の中では暗く、収納が多いために寛ぎのスペースにはなりませんでした。

そこで、妻の長年の夢である「自分の机」を持ちたいという希望を叶えてあげることを中心にこれからの生活を楽しむための改装を計画しました。夫も妻の夢の実現に協力的でした。

改装工事で和室を居間と一続きの洋間とし、広々したLDKの一角に机とパソコン、本棚などで明るいコーナーが誕生しました。このスペースができたことで、 居間の中に妻の居場所が生まれ、家事をやりながら自分の時間が持てることができました。今では孫とのメール交換も日課となり、精神的に前向きな生活を送る 支えのひとつともなっています。

もしも、こんなチャンスが訪れた時にはあなたが住まいの主人公としてイキイキした暮しのできる「家」を考えてみませんか。

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