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【VOL.38】すこしだけセルフビルド、のススメ

(2007/04/01 青木 和壽 )
アメリカ映画で家を買った後、家族総出、友人総出で内から外からペンキを塗りなおす、というシーン良く見かけますよね。リフォームというよりは塗装のみのリペインティングという趣ですが、「マイホームを私色に、家族色に」という気持ちがあふれ出ていて、とてもあこがれたものです。

日本でも時々、一から十までコツコツとお休みを利用して家を作ってしまった!なんてスゴイ人も耳にしますが、それは夢に描いてはみても、現実にはなかなかむずかしい。
そこで全てを自力でなどと力まずに、少しだけby my hands、 すこしだけセルフビルドの家づくりをお薦めします。キーポイントは、みんなが見る「場所」を選んで最後の「仕上げ」をがんばってしまうこと。

セルフビルドの定番、ガーデニングやアプローチなど外構廻りはもうみんな挑戦していますよね。家の顔だからこそがんばりがいがあります。

塗装もOP(オイルペイント)と呼ばれるペンキ塗りよりOS(オイルステイン)やOF(オイルフィニッシュ)ならハケ目を気にせず小学生でも簡単に塗るこ とができます。室内の空気環境を汚さない良質の自然塗料もたくさん出回っていますし、白木の良さを生かしたインテリアを演出することもできます。

写真でご紹介するのは、「生石灰クリーム」という左官材を使った玄関ホールの壁です。
左官というと仕上げの中でも職人技が必要とされる分野ですが、この「生石灰クリーム」は特別な技術なしで素人でも簡単に塗ることができ、素人だからこその「手わざ」が味わい深いテクスチャーとなって壁に刻まれます。


左官仕事
左官仕事、塗装仕事の養生は命。養生(塗らない壁や床をシートでカバーすること)が終われば7割方できた気分。四角く見えるのは意匠づけに貼った寒冷紗。

左官仕事
左官仕事にはまった宮代夫妻。


建主の宮代恒士朗・真理子夫妻も私も、最初は恐る恐る、慣れてくると大胆不敵に塗りまくりました。
計画から完成まで家づくりはそうでなくても一大イベント、できあがれば本当にうれしいものですが、たった7㎡でも自分たちで塗った左官の壁は家づくりの本当の満足感、充足感をより高めてくれたように思えます。
そして、大の大人がわいわい壁を塗る、これは理屈ぬきでとても楽しい作業でした。
玄関ホール
陶芸アトリエ土間空間を兼ねた玄関ホール。
入り口を入って真正面のアイストップとなる45度に振れた壁を施工。色味は水性絵の具で。

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