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【VOL.51】エンジニアードウッドとバランス感覚

(2009/01/22 松永 務 )
OSB、構造用集成材、木質I型ビーム。

これらは、エンジニアードウッドと呼ばれる木質製品です。

木材の廃棄する部分を最小限にとどめてその資源のほとんどを効率的に利用し、これに使用される木材も伐採時期を管理された森林や成長の早い樹木等を活用して生産されています。
さらに木材の質感を保ちつつ均質性・安定性・耐久性といった工業材料としての属性も向上させています。

木造住宅の現場の外壁下地としてよく目にするOSB合板は丸太の90%以上を利用し、その残る樹皮や破片、ノコ屑なども工場のエネルギー源としたり、パルプチップにしたりとまったく無駄なく使われています。かつ、ホルムアルデヒドの放散量がFCOの1/25以下で、今年7月から施行されたシックハウス法も楽々クリアしています。
資源と環境の双方に優しく、価格も合板と比べてほとんど差がない。しかし、その普及度合いは伸びてきているとはいえ爆発的とはいえません。

その背景には、無垢材に対する私たち日本人の持つ微妙な感覚が作用しています。
もちろん年齢層にもよりますが、躯体が見えない木造でも2×4工法より在来工法が好まれたり、先のOSBより合板の方が安心感があったり。その微妙な感覚 こそが日本の文化でありそこに先達の知恵があるのですが、そのこだわりとは逆に国内の木材生産システムは荒廃しつつあります。

お互いの良さを認め、適材適所に国産材とのバランス感覚をもってエンジニアードウッドを活用し、国内林業を活性化していく必要性があると感じています。



OSB合板


木質Iビーム

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