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【VOL.143】東京ガス「SUMIKA Project」宇都宮を訪ねて……

(2009/06/30 高橋 隆博 )

春から東京ガスさんにお誘い頂いていた、宇都宮の街に4人の建築家を集めたプロジェクト
SUMIKA Projectに、梅雨真っ盛りの先日、ようやくスタッフと共に見学してきました。                                                               
 
 この企画とは、「ひとの“住処=SUMIKA”ってなんだろう?」という問いかけの下 、〜プリミティブな暮らし〜を共通のテーマとして、全体プロデュースとパビリオンの設計はご存知、伊東豊雄氏、そして東大の藤森照信氏、西沢大良氏、藤本壮介氏の三氏が各々3軒の住宅提案。2年の試行錯誤を経て昨年の11月に完成、種々の雑誌等でも反響をよんでいたこともあり、午後一番の東北新幹線に意気揚々飛び乗りました。
 
 宇都宮に着くと、先ず、線路沿いの東京ガスの敷地に徒歩で案内されました。巨大なガスホルダー(タンク)がある他は何ら変哲もない工場プラントと思いきや、その裏手に1本の大桜とかわいい池の傍らに、9m x 9mの小さな平屋ながら異彩を放つ伊東氏による「SUMIKAパヴィリオン」が迎えてくれました。
 
 木陰で人が集まる空間を……集成材を六角形の幾何学パターンに組み、シンプルな箱形に折り曲げた構造体をガラスとFRPで覆た建物の内部に入ると……
ランダムな4本の幹(柱)から茂る木々(構造体)の木陰を感じさせる開放的な空間。15人程のテーブル、多少のパーティは十分なオープンな厨房、トイレのボックスがシンプルに配され、……なるほど、伊東氏のイメージは確かに伝わってきます。
 ここで喉を潤しながら、プロジェクトの説明やその後のスケジュール等としばし滞在。一見、奇抜な佇まいのこの小さな「パヴィリオン」、シンプルな内部は、前庭とも解け合い、有機的な感じもする思いのほか心地よい空間でした。いつしかウチの事務所としてもいいかなぁ〜なんて見方が変わってしまうほど……
(すると、つい現実的な目で色々チェックが始まり、一喜一憂。)……いかん如何!これは単なるパビリオン!もっと素直に楽しもう〜と思い直した次第でした。

  
伊藤豊雄氏設計~「SUMIKA パヴィリオン」


その後、3者の提案住宅(仮設ではなく、本設の建物)見学に向けバスにて市内の住宅地へ。(周辺には古い邸宅もちらほら)
……おおっと、ご安心ください。この短いコラムで、それら一つ一つを紹介する様なヤボは致しません
 (文末のキャピション付きスナップをご覧ください)
コンセプト住宅3棟は、三者三様に“住処”の姿を表現されていて、それは存在や在り方にはじまり、着目点も違う楽しいものでした。(勿論このプロジェクトは、完成度(実現性)、居住性やそこからくるデザイン、等々を論評しても意味が無い。)
 
 久し振りに、学生に戻った気分で楽しんだ一日でした。
只、少々物足りなさ感としては、各々コンセプティブなの建物に申し訳程度に採用している現存の設備の説得力が弱く、各棟のコンセプトとして、エネルギーやECO(西沢氏は取り上げようとしていましたが)の観点、表現や提案を“住処”に期待してしまったのは私だけだったのでしょうか。せっかくのエネルギー(機器)企業とも言うべき東京ガスさんのプロジェクトなだけに……
  ともあれ、企業のコンセプトプロジェクトとしては非常に質が高く(予算も莫大)、メーカーに多い押し付けがましい営業プロジェクトとは完全に一線を引いた企画だと思いました。
 
 東京ガスさん、大変お世話になり有難うございました。楽しい半日になりました。
(見学後、パビリオンにて地元フレンチ店の出張サービスによるプチコースの食事も大変美味しかったですよ。)
 
 実は私、この宇都宮の駅に降り立つのは初めて。駅近くで昼間に目を引いた「旧藤原家」という古い商家?を覗くも、既に観覧時間が終わっていて残念でしたが、パビリオンで頂いた思いも依らぬ早めのディナーでお腹は満たされながらも駅でしっかり「名物の餃子」を一皿。普段の出張帰りとは違い、足取り軽く(腹は重く)夕暮れの新幹線のシートへからだを沈めたのでありました。
(お土産の餃子を片手に
……
 
      
     藤森照信氏設計〜「コールハウス」/住まいの原型の一つ“洞窟”を中心の居間、導線、各室の関係に踏襲。
外壁の焼杉や内部の漆喰、素朴な木と自然素材で設える。
 

  
 西沢大良氏設計〜「宇都宮ハウス」/透過性の屋根(天井)から光を感じ、壁(解放可能な鉄扉の連続)には一切の窓がない。

    
藤本壮介氏設計〜「Housu befor House」/一面だけを解放した一辺2.5mの箱を10個をランダムに積み重ね、
その箱の上に木を配したりと原初の家の形態に迫る。

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