【VOL.149】長期優良木造3階建てが想定通り倒壊??


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先月27日に兵庫耐震工学研究センター、Eーディフェンスにて、
木造3階建て住宅の実大振動実験がおこなわれた。
試験体は、2つ。
試験体1は、長期優良住宅の性能に規定される耐震等級2の建物。
試験体2は、同じ仕様だが柱頭柱脚の接合部をより劣ったものにした建物。
これに加えられた地震波は、建築基準法が想定する1.8倍の波形、
入力加速度も建基法想定400gal(がル)に対して720galの巨大地震。
で、問題なのは倒壊したのが接合部がしっかりした方??
より劣った方が倒壊を免れた???
これは、どう解釈すればいいのだろう。劣った方が倒壊しないということは・・・・・。
よく記事を読んでみますと、
試験体2は、開始10秒で、柱脚が引き抜け、この時点で倒壊と判断される。
その後は、外れたために起こるタッピング現象、つまり、直接応力が伝わらず、
揺れながら建っていたということらしい。
試験体1の方は、最後まで柱脚が外れず、
これ以上傾くと崩壊するという限界を超え、倒壊した。
耐震等級2とは、建築基準法で定める強度の1.25倍の強度を持たせ、
それを壁、床、接合部、横架材に渡りチェックすること。
う〜ん、我々専門家でも、ちょっとどうかと思う、言い訳、いや発表。
どう解釈、説明しても実際に、倒壊してはまずいのではないだろうか。
今回のことで、思い浮かべるのは日本の在来工法、
つまり、柱・梁・筋交いによる軸組が、ある程度揺れることで、力を逃がすという合理性。
逆に、米国の在来工法・枠組みか壁(2×4)工法。
こちらは、5種類の木材だけで金物と合理的に組み合わせ、面剛性を持つ、
つまり、力をガッチリ受け止めてこれに対抗する。
しかし、現在の在来工法は、耐震等級を高めるほど
金物でガチガチに固められてしまう。建て方時のその姿は、痛々しいほど。
昔の民家型工法が、意外に粘りがあって地震に耐えるように、
在来工法の補強方法を考える、いい機会かもしれません。
建築基準法を決める方々には、今回の実験の結果を踏まえて、
より分かりやすく、報告してもらいたいものです。
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