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【VOL.149】長期優良木造3階建てが想定通り倒壊??

(2009/11/04 松永 務 )




先月27日に兵庫耐震工学研究センター、Eーディフェンスにて、

木造3階建て住宅の実大振動実験がおこなわれた。

 

試験体は、2つ。

試験体1は、長期優良住宅の性能に規定される耐震等級2の建物。

試験体2は、同じ仕様だが柱頭柱脚の接合部をより劣ったものにした建物。

 

これに加えられた地震波は、建築基準法が想定する1.8倍の波形、

入力加速度も建基法想定400gal(がル)に対して720galの巨大地震。

 

で、問題なのは倒壊したのが接合部がしっかりした方??

より劣った方が倒壊を免れた???

これは、どう解釈すればいいのだろう。劣った方が倒壊しないということは・・・・・。

 

よく記事を読んでみますと、

試験体2は、開始10秒で、柱脚が引き抜け、この時点で倒壊と判断される。

その後は、外れたために起こるタッピング現象、つまり、直接応力が伝わらず、

揺れながら建っていたということらしい。

 

試験体1の方は、最後まで柱脚が外れず、

これ以上傾くと崩壊するという限界を超え、倒壊した。

 

耐震等級2とは、建築基準法で定める強度の1.25倍の強度を持たせ、

それを壁、床、接合部、横架材に渡りチェックすること。

 

う〜ん、我々専門家でも、ちょっとどうかと思う、言い訳、いや発表。

どう解釈、説明しても実際に、倒壊してはまずいのではないだろうか。

 

今回のことで、思い浮かべるのは日本の在来工法、
つまり、柱・梁・筋交いによる軸組が、ある程度揺れることで、力を逃がすという合理性。

 

逆に、米国の在来工法・枠組みか壁(2×4)工法。

こちらは、5種類の木材だけで金物と合理的に組み合わせ、面剛性を持つ、

つまり、力をガッチリ受け止めてこれに対抗する。

 

しかし、現在の在来工法は、耐震等級を高めるほど

金物でガチガチに固められてしまう。建て方時のその姿は、痛々しいほど。

 

昔の民家型工法が、意外に粘りがあって地震に耐えるように、

在来工法の補強方法を考える、いい機会かもしれません。

 

建築基準法を決める方々には、今回の実験の結果を踏まえて、

より分かりやすく、報告してもらいたいものです。


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