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【VOL.167】身近なところでエコライフにチャレンジ!

(2010/09/01 鈴木 友則 )
 残暑お見舞い申し上げます。
デザインスタジオ バオバブの鈴木です。
9月に入ったというのにまだまだ暑い日が続いていますね。今年は猛暑を通り越して酷暑。
ピーク時に比べればやや気温は下がったものの、このうんざりするような暑さももう少し続きそうなのでくれぐれも熱中症には気を付けて、こまめな水分補給は忘れずに行なってください。

といいつつも過ぎ行く夏、ここ2〜3年わが家で実践している夏の暑さ対策及び環境家計簿について紹介します。

グリーンカーテンで日射遮蔽に挑戦そして挫折 

個人的にはグリーンカーテンで日射遮蔽できれば理想ですが、これは確実性に欠ける対処方法だと思います。
当然、成長するまで待たなくてはならないし、毎年同じように繁ってくれればよいのですが、植物なのでそう人間様のいう通りにはいかないのが常です。ましてや天候の問題もあり、今年は成長期にかなりの強風にやられ葉先にダメージを受け、思ったように成長することが出来ませんでした。(右写真:昨年初めてトライしたゴーヤのグリーンカーテン。結構生い茂ってくれました)グリーンカーテンは移動できないので、強風の時はちょっとかわいそうな感じです。

それが原因かどうかわかりませんが、昨年に比べると葉っぱの大きさも小さく、スカスカの状態であまりグリーンカーテンの役割を成しませんでした。ましてやわが家ではバルコニーへの出入り口として使用しているサッシ部分を覆っているため、グリーンカーテンは半分しかできません。当然、覆われていない部分からは熱が入ってきます。開口部全体をグリーンカーテンで覆わなければその効果もなくなってしまい、結局は目の保養程度になり、日射遮蔽としてのグリーンカーテンは挫折してしまいました。
だからといって全く効果がないというわけではありませんので、建物の立地条件や気象条件、またグリーンカーテンの設置条件が整えばそれなりの日射遮蔽として機能すると思います。またゴーヤなどでグリーンカーテンを作れば収穫も楽しめますのでチャレンジしてみてください。
ただ一つ注意点をあげれば、たまにのび放題のものや枯れたままにしているものを見かけます。美観上よろしくないので、きれいに手入れしてあげることを忘れないようにしてください。植物は生き物なので、日射遮蔽が目的というよりも楽しむことが大切かもしれません。


すだれで日射遮蔽、しかもダブルで

グリーンカーテンは成長していく楽しみと収穫する楽しみがある一方で、日射遮蔽としては不十分な結果になってしまいました。やはり即効性のある日射遮蔽部材といえば、
取り外しが容易で効果が大きく、一番ローコストで有効なのはすだれです。

日射遮蔽を行なう場合は、窓の内側でするよりも外側でする方が有効です。内側で日射遮蔽をおこなっても、一度ガラスを通じて熱が部屋内に入ってきているため、その効果は外側ほどではありません。なるべく熱を部屋の中に入れない工夫が大切です。和風住宅では部屋内ではなく、軒先にすだれがかかっているのを見かけたことがあると思いますが、これは理にかなっていることで、先人たちの知恵に学ぶべき点は多くあります。


一般的な木造戸建て住宅では夏は開口部から7割近く熱が入ってきて、冬は半分近く熱が逃げて行きます。開口部ほどではないにしろ屋根や外壁からも熱が入ってきたり、逃げたりしています。
したがって既存住宅の場合、開口部への対策が一番効果的だといえます。もしコストがかけられるようであれば、内窓の設置ということもできます。今であれば窓の面積によって住宅エコポイントが付与されるので導入し易いかもしれません。
 ただし注意していただきたいのは冬の結露の問題です。内窓を設置することで結露が解消された場合、冬の生活パターンが同じであればその消えた結露は別の場所に現れる可能性がありますので、よく考慮したうえで設置するように心掛けてください。

ちょっと話がそれてしまいましたが、すだれの話にもどります。今年試したのは外側と内側にすだれを設置してみました。視界は少し遮られ、暗くはなりますが、風のある日であれば、窓を開けていればほとんどエアコン無しの生活が出来ます。すだれの場合もグリーンカーテンと同様に出入り口として使用しているため、取付けていない部分から熱の侵入がありますので、完全に効果があるとはいえませんが、
お手軽に日射遮蔽ができる手法です。(上の写真は外側にグリーンカーテン、内側にすだれを設置したもの。2重にすることでより日射遮蔽効果を上げようとした)

新築であれば最初から外部に取付けられるようにレールなどをあらかじめ設置しておくのも一つでしょう。既存の場合は出来ることと出来ないことがありますので、住まいに合わせた対処方法を考えていくことが大切です。すだれを外側に設置することには日射遮蔽に効果的であるのは違いないのですが、一つだけ軽量のため強風の場合にバタついたりして騒音の原因となりますので固定するか、取り外すなどの対処が必要となります。

いくらすだれによって日差しが遮られたとしても今年のような度を超す暑さの場合、窓を開ければ熱風が入ってきます。風があるとはいえ部屋の温度は上がりますので、熱中症対策としても素直にエアコンをつけて過ごすようにしましょう!
省エネ、エコは我慢することではありません。バランスのよい暮らし方で健康かつエコな暮らし方を目指しましょう。


環境家計簿をつけてライフスタイルを見直してみよう!

さて最後に紹介するのは環境家計簿です。
鳩山前首相が「25%削減」を宣言して1年近く経ちます。京都議定書の約定期間も
2008年から始まり、1990年比マイナス6%という数字が重くのしかかっていたと思っていたら、どうやら単年度ではこの目標はクリアされているようですね。5年間の平均になるので最終結果はわかりませんが、皮肉にもリーマンショックによる急激な景気後退にが自然と温室効果ガスの排出量は減少するということがはっきりした結果となりました。

産業部門などが減少している一方で家庭から排出される
CO2は増加傾向にあります。2008年度の世帯当たりのCO2排出量は約5,040kg。そのうち夏場の冷房が占める割合はわずか2%。割合の大きなものは照明・家電製品などからが32.7%、自動車から30.3%、給湯から13.6%、暖房から12.3%。これら4項目で全体の9割近くを占める結果となりました。(右図:出所)IPCC第4次評価報告書2007 全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より)
一般の方が少し意外と感じるものは冷房の割合でしょう。夏の場合、冷房がエアコンに集中するため電気使用量が午後2時頃ピークとなって、でん子ちゃんが登場し、省エネ意識が高まるのですが、CO2排出量から見ると実は1年を通じてその割合はごくわずかなんですよね。

この数値はあくまでも平均値なので、そこで実際に自分の家ではどうかを知るために用いるのが環境家計簿です。
環境家計簿ということばを聞いたことがある人もいらっしゃるかと思いますが、1年間の電気、ガス、水道、ガソリンなどの使用量にそれぞれに決められた係数を掛けると
CO2排出量が算出できます。1年を通じて記録してどれだけCO2を排出して生活しているのかが理解できるので上記の平均とわが家を比べてエコ生活度をはかることができます。各電力会社によって電気の係数は違いますが、電気料金の領収書の裏側にCO2チェックシートが掲載されていますので1度確認してみてください。


ちなみにわが家は
2008年が約2,700kg2009年は少し増えて約3,000kgという結果になりました。
2008年は省エネを意識して生活し、翌年2009年は前年ほどの意識を持たずに過ごした結果です。わが家の傾向を分析するとエネルギー消費が4月〜11月ぐらいまではそれほど大きくありませんが、12月〜3月にかなり消費している結果になりました。したがって冬場の対策が課題であることがわかりました。

環境家計簿に示される
CO2排出量は実際のCO2排出量にはならないものの、省エネ、省CO2を意識したライフスタイルを考えるキッカケづくりになると思いますので、ぜひ1度お試し下さい。

今回は夏場にわが家で実践していることを通して省エネ、省
CO2を考えてきましたが、一般的にエネルギー消費が大きいのは夏よりも冬です。本当は夏場よりも冬場対策を一番考える必要があるのはわかっていても、夏場ほど簡易に出来る有効な対策が今のところなく、できていないのが現状です。

自分のライフスタイルを把握することで、
それぞれのご家庭にあったエコライフを試行錯誤しながら色々取り組んでみてください。



次回はアトリエ
Mアーキテクツの松永務氏のコラムになります。




 

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