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【VOL.168】現代版連子窓・自邸兼アトリエ。

(2010/09/11 松永 務 )


 もう、築15年になる自邸兼アトリエですが、
様々な開口部を覆っているのは米杉ルーバー。
実験といいつつ、もう15年間、一度も
塗装をしておりませんが、
今でもしっかりしております。

この辺りは、大径木が豊富だった時代、
詰まった良木の米杉ならではだと感じます。

飛騨高山の伝統建築に学ぶではありませんが、
ご覧のような連子窓(れんじまど)。

 

これは、細い角材を竪または横に 
並べて組子とした窓のことで、 
歴史的には飛鳥時代の仏寺に 
初めて現れたと考えられています。 

こうした格子窓は、適宜に日照を調整する効果と 
往来近くの窓から内部を見にくくする 
プライバシー効果があります。 

さらに、簀戸と呼ばれる小丸竹を 
隙間なく組んだ建具と併用したり、 
よしずを内側に掛けたりして、 
夏の涼を取るための手段としても使われ、 
日常生活に大変役立つ窓となっています。


もともと、ルーバーの素通し感や日照調整、
さらに、それによる影を
生活の中に取り入れようと、
色々な住まいの中で考えてきましたが、
その集大成というべきか。





腰窓、掃き出し窓、バスコート、アプローチ、壁。
様々な要素をルーバーで覆いながら、
全体としてのデザインの統一を図ると共に、
それぞれが適度な関係を道路側から持てるように、
考えられております。

ルーバーの傾斜は、道路側に対して下向き斜め。
日を取り入れるのであれば、
空に対して上向き斜めなのですが、
外との目線の関係を保つために、
あえて逆にしております。

さらに、アイビーが絡まり、
グリーンカーテンとして増殖中。
すでに、写真の右下のスクリーン(アトリエ入口)を
すべて覆い尽くして、
それを一度剥がしての二度目の増殖。
根元の幹廻りは30cm弱と、もはや木(汗)
もとは、¥100/ポット×12株なのに・・・。



夜は一転して、建物全体が行灯のように
街に光りを提供。
アトリエの夜なべが、
まちなみに、暖かい光りを提供しております・・・
と、少々自虐的に(苦笑)

現在では、照明の8割は蛍光灯電球色に替えて、
省エネモードとなっております。

その電球交換顛末はこちらから。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/200806/article_30.html

私のブログの中でも参照数ダントツ1位の7500超。
ガンダム記事も及びません。
ブログ授業の一環で、当時の学生のコメントもなかなかです。
体を張った甲斐があります・・・は、
その内容で・笑。

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