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【VOL.54】「まちづくり」

(2009/01/22 高橋 隆博 )
今回の私のコラムは、建築そのものから少し離れて「街づくり」という観点で私が常日頃感じている、言わば「独り言」のようなものにさせて頂こうと思います。



ここ数年、私は都市計画や都市環境に関連した官・民の様々な委員会に出席する機会が多くなりました。
(それらの内容は又の機会にと思いますが……) 

そこで私たち建築家が日常会話の様に使っている、「環境」「景観」「まちなみ」「街づくり」「都市計画」……等々これらの言葉について感慨にふける事がしばしばあります。



古代文明の時代から「都市計画」は存在していました。しかしそれは壮大な権力の基でなされていました。

近代に至っても同様に一部のイニシャチブの上で行われ、勿論、我が日本においても例外ではありません。

現代においてはそれが法的には行政が担っている図式はではありますが、経済世相により民間(事業者)による無作為かつ無秩序な現状にかき回されているという新たな局面も出ています。

しかし、救いとしては昨今の時代背景として、市民の意識が高まると共に政治や行政の意識が確実に動いている事を実感できることでしょう。しかし、一部を除 いたとしても全体としては民間のモラルと能力の低さには未だ閉口させられてしまいます。(私もこの中に属すと思うと……)



私たち建築家は仕事の上で、様々なクライアント(発注者)の依頼により、これ又様々な目的の為に建築という媒体を通して環境や都市の空間(空気だという人もいますが)を具体的に創造や再生しているのは事実です。

しかし「まちづくり」という点においてはどうでしょう。たとえどんな「まち」を語る時にも、人々がいて、様々な生活があって、産業があり、地域や気候風土に触れずとも、歴史や文化が必ず存在している事を痛感しています。

『やはり我々は「まちづくり」という演目のステージを創っているにすぎないなーっ…』  「まちづくり」への意識とその自負だけは忘れずにアトリエ、現場、委員会へと行き来する今日この頃でした。



今回はビジュアルもなく私の「ひとり言」となり、恐縮です。

次回のコラムでは建築的な内容に戻そうと考えて居ります。

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