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【VOL.189】「素材の表情とデザイン」

(2012/06/04 高橋 隆博 )

  風化しながらも年月を重ねるもの、生れ変わりつつ輪廻するもの……自然界に存在する素材の魅力は様々です。今回は、同じデザインモチーフをもちながら、古来からの造り方と技術改良で可能になったものの生い立ちの違いや、素材その物の違いからかもし出す表情の違いをご覧頂こうと思います。

 
 最初の写真は郊外のお住まいのちょっとした門廻りのリフォーム。
 伝統芸能である能のシテ方を務める有能な若手能楽師の自邸(稽古場も併設)。56年前にプレハブメーカーで新築、そのアプローチはブロック塀に吹付けタイルといった無味乾燥のものでした。

 周辺の変わりゆく住宅街にあって、輪廻しながらも永く風合いと存在を……、趣きを醸し出す風化や汚れを求め、自然素材である石(佐久)と土で創る「練塀」と「竹垣(黒竹)」で構成した。佐久石により(古来から瓦がよく使われる)フラットなソリッド感を出し、逆に漆喰を塗らず小砂利を洗い出した黄褐色の土を表した「練塀」と、すさを混ぜ強度と表情を持たせた「土塀」は、典型的な現代住宅と周辺街並に存在感と調和をもたらした。限りなく自然素材を用いての土の薄塗りやミルフィールの如く積んでいく練塀、一流の庭師と左官職人だからこその成せる技を堪能頂きたい。

 

次は都心のRC住宅のアプローチ外壁の一部。コンクリート、レンガ、土の素材その物の表情を全体のバランスの中で柔和させたケースです。

 
二丁掛レンガを3つに割り、更に目地部分を広く土塗り壁の風合いを出し、より柔らかさを醸し出すように施した。これは目地材自体の改良により可能になった新しい施工法であるが、実際は濃いブラウンの塗り壁に、淡いアイボリー色のレンガのボーダー……正に現代風の塗塀?のデザインモチーフである。素材の表情と色合いで、全く異なる世界感を醸し出している。







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