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【VOL.191】木製断熱サッシから超断熱木製サッシへ 世界一を目指す。

(2012/07/22 青木 和壽 )
 断熱性能の優れた木製サッシを開発しようと思い立った理由は2つありました。
1つは、日本の住宅はどこまで建物内温熱環境(断熱性能)性能を上げることができるのか。これが分かると
家庭 部門 におけるエネルギー需要量の削減目標が明確になるはず。もう1つは日本の住宅において、開口部
の断熱性能は 他の先進国 に比べ劣ってきました。全ての物事が日本の中心である東京をはじめとする首都
圏基準で決まっている なか、長野県を含む Ⅰ・Ⅱ地域では、東京と同じでは、命の危険があります。
しかし欧米並みの断熱性能の優れる 木製サッシの安定供給があり ませんでした。
では創ろうということにしました。

2011
年に木製断熱サッシ開発に取り組み、信州ヒノキ材による米国マーヴィン社製木製サッシ開発をし、
販売を 展開しています。
2012年は2015年までの3ヶ年計画で、環境省委託事業(信州大学工学部共同実施)で超断熱木製サッシの
開発に 取り組 んでいます。 この事業は、超断熱木製サッシ開発だけではなく、開発したサッシをリフォーム
住宅に設置し、エネルギー 消費量の把握と、生産から 破棄までの環境評価(LCA)を行います。開発する
超断熱木製サッシ開発は、 熱貫流率0.5/㎡・K以下を目指しています。量産型では 世界一の水準を、
日本の技術でつくりあげるものです。
この超断熱木製サッシ 開発のポイントは信州ヒノキ材です。信州ヒノキ材は 強度や防腐性能が優れている
だけで はありません。断熱性能も 他の針葉樹に比べ熱伝導率0.0957W/m・Kと優れています。
米国マーヴィン社にも信州ヒノキは木製サッシ木材として 高く評価されました。

超断熱サッシに使用する木材以外の部材(ガラス、ガラススペーサー、開閉装置、気密パッキング材)は、
木製サッシ 開発の進んで いる欧米に比べ性能がかなり劣ります。新たに部材開発を行うことにしています。
また木の木製サッシ製作 に重要な木材加工技術も欧米に比べ劣っていますが、これは高性能木加工機械
(完全 制御5軸機械 通称ウインドーズマシン) の導入で世界トップレベルの技術にできます。2012年に
長野県内(㈱山崎屋木工製作所)に日本で初めて高性能木加工機械 が設置されました。

開発する超断熱木製サッシのみをⅠ・Ⅱ地域の木造住宅半分に設置すると、現状の住宅と比べ年間38万t
CO2削減ができます。
(暖房エネルギーの削減量は含まず)
 
 2011年に開発した木製断熱サッシの技術情報は広く情報公開していますが、2012年から取組んでいる超断熱
木製サッシ の技術情報公 開は3年後になります。

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