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【VOL.202】長屋再生

(2013/07/06 市川 均 )
  こんにちは、アーキネットデザインの市川均です。今回は、『長屋再生その2』を紹介します。

 ここは、3軒長屋の真ん中で、隣が奥様の実家で現在は妹さんが居住、と言う特使な事情です。家族構成は、両親2人と娘さん息子さんの4人家族で、設計に対する主な与条件と建て主さんの要望は、

長屋の隣(実家)もプチリフォームして耐震性を向上し、暗い、2階にトイレが無いという不満も解消したい。

南側は隣家が接近し、とにかく暗いので、明るい家にしたい。

北側は道路向かいに公園が隣接する。

という事でした。

 そこで、私が提案したのは、以下の2点でした。

1、      1階の採光のため。上部が吹抜けた通り庭のような廊下を設け、上部トップライトから光と風を建物に取り入れる。

2、      2階の北側向きにリビングを配し、北側採光と北側借景を取り入れる。

 通り庭の正面には小さな坪庭も設けることで、明るさに加えて、1階の奥まった部屋への導入の魅力付けにしました。また、1階玄関は少し広い土間にして、自転車を置いたり、接客したりできるようにしました。狭小の長屋だからこそ、玄関は明るく広くするのもいいと思います。

 2階は、北側にリビングを向け、逆に物干場と水廻りを南側に向ける事は、提案するに際し、建て主さんの御理解を得られるか心配しましたが、思いがけず建て主さんにはすんなりとご理解いただけました。これは、隣で生まれ育った住体験の中で、自然と北側の柔らかい光の良さを知っていたのかもしれません。さらに、水廻りとLDKとは、引戸と欄間を開け放てば一体の空間となり、南から北へと真っすぐに風が通り抜ける仕掛けとなっています。天井も高く、また、真っ白なしっくいの空間が、明るさと風の涼しさを増幅させてくれています。



写真1:リビングダイニングから北側の窓越しに公園を望む。


写真2:天井の高い
LDKにはオープンなキッチンが配され、南北に光と風を通すガラス欄間の先は水廻りです。

写真3:通り庭風廊下に降る注ぐ光は、欄間を通して各個室へに導かれる。


写真4:水廻りに設けたトップライトの光はガラス欄間を通し、
LDKへと導かれる。

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