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【VOL.216】ペットと暮す!! 犬が滑らない床大作戦!〜フローリング編〜

(2014/07/22 高橋 隆博 )

 ペットを取り巻く環境は、特にこの四半世紀の変化は大きく変わりましたね。例えば犬です。外の犬小屋の番犬は今や絶滅危惧種、殆どが同居家族ですね。チワワ、トイプー、パグ、まめ芝にミニチュアダックスやテリア系~と小型犬は年々増え続ける一方、大型犬もハスキーやドーベルマン、シェパード等の希少性での人気時代から、ラブ、ゴールデンなどはメジャー級の普及をみせその殆どが室内で飼われています。セッターやグレートデンも私が子供の頃より容易に見かけますし、都心や近郊ではマンションで暮らすボーダーCやバーニーズMDさえ珍しくありません。

同じくこの四半世紀という時間の中で、設備や空間的に豊になったバブル期と現在の一番大きな違いは、人々の意識や暮らしが健康やECOと向き合う様になり、素材や仕上が格段に向上して選択肢も増えたことでしょう。

 

そんな我家に2ヶ月のエアデールテリア(名はミット)の仔がやってきたのをきっかけに、大作戦は始まりました。しかしそこは「家族と共に成長する家」を実践する我家!既にこの十数年で子供達の成長や生活に応じて幾度となく室内空間は変化していて、当然今回の同居人へのアレンジは空間的には何て事ありません。また「しつけ」のトレーニングと共に、木部の多い我家の「破壊行為」も直に落着きました。以外と最後まで試行錯誤したのがフローリングの「床」だったのです。

  

ご存知の様に仔犬に限らず滑る床はペットの股関節に良い訳がなく、様々な滑り止め材が市販されています。ただ調べれば調べる程、その多くは石油系のケミカルな薬品、同時に木質本来の風合いも失うものばかりではありませんか。。。。また、職業柄、ペット通販にある安易な犬用カーペット風シート等では満足できる訳もありません。

  

一方、無垢や厚手の単板張りの床材は今では珍しくなく、逆に薄手のシート(単板とは言えない)貼りの一般的な国産メーカーのものより剥げや剥がれもなく、プリント素材系よりも結果的に長寿命です。しかし最近の様に自然塗料を床材塗るのは最近の話で、多くは汚れ防止等から安価なウレタン塗装が塗られてきました。我家も例外では無く、床暖房もあり、5mm厚の単板貼りの※ウェンゲの3層フローリングで、無塗装品を工場で特注色に着色(ウレタン塗装)でした。しかしこれまでは、ウレタン塗装から自然塗料への塗替えは現実的ではありませんでした。とは言え、全く不満なくむしろ気に入っている床材を張替えるのはECOを思ってもナンセンス。結局これをきっかけに、この際、我家のフローリングの塗装を自然塗料に~とメーカーさんの協力を得て、ウレタン塗装を剥がす一大決心をしたのです。

  

いざやってみると、上下階への吹抜けのあるオープンルーム。超堅木の床材に他の木部と喧嘩しない様、濃い色でウェンゲの色はつぶして風合いのみ活かす濃い着色塗装。試行錯誤をしながらの施工となりましたが、課題や改善点や展望が見えました。残念ながら「滑り止め」にはやや苦しく、今回の場合は、超堅木&幅広&突付け目地=全くと言ってよい程床全体が平滑で凸凹が無く、摩擦だけに頼らざるを得なかった4重苦を思えば良いかと。。。。確かに摩擦は大きくなり、何せ塗った直後から匂いもなく、舐めても安心な床になりました。


※ウェンゲ:アフリカ産の堅木。チークやマホガニーの様に非常に重く堅い。

               
ミット(2ヶ月)           開始前              吹抜けの養生 →


    
 ポリッシャーで剥がし作業 →  粗削り作業完了  →   一旦清掃    →  ミット(3ヶ月)

       
→   周囲の剥がし残し    →    サンダーで剥がし(仕上)   →   ポリッシャー


  

自然塗料塗布(クリア)完成          やったね!            ツヤ、色の試し塗り

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