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【VOL.62】「住まい手を選ばない住宅」~住み手、時代と共に成長する建築を~

(2009/01/22 高橋 隆博 )
今年は早くも桜の季節となりそうです。今回のコラムは前回の結びの通り、建築的な内容戻したいと思います。

本来の寿命を全うぜずして葬られていく建物達。社会現象ともいえるこの状況を嘆きつつ、私はこの数年来何とかこの状況を打破すべく模索を続けて居ります。そしてその「答えのひとつ」が最近見えてきましたので現在建築中の事例にてこれを御紹介致します。

<全容>
10年、20年、30年……生活の変化(時代変化、住み手の価値感や趣味思考の変化)、技術や設備の進化、用途の変化……に対して土着的文化や社会要因 (土地問題、税制等々)により、欧米の様な「住み替え」(移動)が苦手な日本では建物が時には若くして葬られているのが現状です。しかし、愛着や文化的側 面、環境エネルギー面から長寿命を吹き込む為に、大胆なスケルトン-インフィルを実践しています。

スケルトン(RC薄肉ラーメンの三層BOX:将来的に残る部分)インフィル(鉄骨および木造:変化できる部分)との分離の中で、外壁や屋根にまでインフル部分(可変)を設け、コストや造改築の容易性を念頭に外観や全体のボリュームの変化を可能にしています。
(外廻りも半分程度が軽いインフィルの為、RC造でありながら杭は不要となり、基礎コストも軽減できています。:地耐力5t)

今回のプロジェクトでは木の温もりを満喫する為、(ロ)準耐(外壁耐火)とし、都市部の3階建にも関わらず、ふんだんに「木」の露出(構造、仕上共)を可能にしました。
これは単に演出からだけではなく、内部空間の変化を容易にする事にも寄与しています。


床下から


内部は完全なフリー空間(壁、柱は不要)

3階床組は全て木造、日曜大工でも吹抜けの増床も工程とディティールの工夫で可能に。

立地的に1階との分離使用(多用途)を狙って2階床にRCスラブを多く配しました。)


ファサード外壁面は全てインフィルである為、シルエットを残しながらも、この建物の「顔」は将来的に七変化?

(RCと鉄骨の共演の中に木製輸入サッシでカーテンウォールを形成)

カーテンWALL東

RF鉄骨全体 屋上階はルーフバルコニーへの棟屋と小屋裏収納、吹抜けを介しての明かり取りで構成。(高さを抑えた勾配にて北側宅地を配慮)

住居地域の為、高さ容積共、まだ余裕があります。東西どちらでも住みながらの増築も可能です。(右は屋根パネルとしてSIPsパネル採用)

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