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【VOL.74】CM(コンストラクションマネージメント)を自分自身で

(2009/01/22 松本 繁 )
躯体工事を始めるにあたって、建設工事会社に見積を出してもらうためにはクアードロックの 施工方法を理解していただく必要があり、メーカーの施工ビデオと日本語の施工マニュアルを持ってセールスマンの如くいろんな方面に説明に歩きました。しか し私も十分に理解していないものを他人に十分に説明することなどできません。結局人工(にんく)賃的見積になるしかなく、地元のコンクリート工事業者にお 願いすることになりました。もちろん自分達の人工も総動員して。
1)躯体工事

断熱型枠は組立ポイントを理解すると自分達でも十分施工可能ですが、他の鉄筋工との連携は重要な要素です。それにより工事が大きく左右されてしまうこともあります。しかし、型枠工でない我々でも組立が出来るのは大変興味深い工法です。

今回は1人の型枠工と素人の2人の男で1階のコンクリート打ちまで38日間かかりました。

2)フレーミング工事

2×4用の木材料は全て自分で輸入をしましたが、これはダグラスファーを使いたいというこだわりがあった為です。自分の経験からすると、材料の種類によって強度が大きく違います。是非参考にして下さい。
フレーミング業者の選定がまたまた大きく予定を狂わせてしまいました。コンクリート躯体工事が終わってから実に4ヶ月も間があいてしまう結果になり、私の力のなさを実感させられました。
千葉の地元の建築工事店に紹介されて何軒か見積依頼に行きましたが、ほとんどが工場パネル方式の2×4で、現場でパネルを製作する2×4の大工さんが少な いのです。ある工事屋さんでは1ヶ月も返事を待たされた挙句結局出来ないと断られたりで、遠い場所のC.Mの難しさを痛感させられました。結局東京のフ レーミング工事会社にお願いをすることになり、15日間でフレーミングが完了しました。工事費については遠い地域の経費を考えると、十分納得できるもので はありませんでした。


3)設備工事・電気工事

給排水工事は地元の工事店に井戸工事とともにお願いをし、地下45mから良質な水が確保出来ました。そして保健所に20項目の試験を依頼してかなり良いデータが得られました。
浄化槽に関しては自然嫌気好気型合併浄化槽と電気式バッキ型合併浄化槽の比較を行ないました。私は、自然のサイクルから考えるとゼロエネルギー型の自然嫌 気好気型合併浄化槽を是非使用したいと思い、行政や地元の人達に説明を行ないましたが、行政では理解を得られず断念せざるを得ませんでした。長いサイクル で考えても省エネと生態系には最良の方法にトライしたかったのですが、残念ながら電気式バッキ型合併浄化槽を設置することとしました。
電気の供給は約90mの公道部延長と敷地内に85m分の5本の私設電柱を設置して引込を行ないました。
台風のため昨年と今年の2回停電が起きてしまいました。しかも今年は2個の台風が佐原の真上を通過していきました。2度も修理してくれた気の良い地元のスガヤ電気さん、有難う。


4)造作工事

造作大工さんや~い。結局造作大工さんは私が今まで長いお付き合いをさせていただいている加藤大工さんにお願いし、材料は様々な方のご紹介で自分自身で買 い付けに走りました。仕事の合間の為、確保するのに随分と長い日数がかかりましたが、安いながら満足のいく材料を集めることが出来ました。松板のフローリ ング(35×120㎝)を使用した階段の段板や窓台、4~5年寝かせた松板のカウンターや洗面台などびっくりするような値段で入手できました。銘木と分類 されない材料を何様に造作材として活用できるか。銘木屋さんに教えを受けながらトライしてみました。

今日現在造作工事も進み、あとはペンキ工事と器具取付だけの状況です。

私自身の4棟目のC.M方式はまもなく終わろうとしています。C.Mの成否は、いかに有能なスーパーバイザーをパートナーとして迎え入れられるか、です。

今回私はスーパーバイザーとしての役割も自分で経験しましたが、「コンストラクションマネージメントの本質は工程管理にあり」ということを再度認識しました

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