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【VOL.90】イサムノグチ・モエレ沼公園

(2009/01/22 松永 務 )
札幌市北東部に位置するモエレ沼公園。

彫刻家イサム・ノグチがマスタープランを担当した総面積189haの市民公園へ行って来ました。
ここは、もともとゴミ処理場として利用し、その廃棄物を埋め立てた後に、公園造成をおこなって整備されています。
基盤造成スタートから23年の歳月を経て段階的に整備が進められて、今年7月にグランドオープンを迎えています。
公園全体がひとつの彫刻としてデザインされていて、その規模に、まず圧倒されてしまいます。
しかも彼がこの仕事を引き受けてマスタープランを創ったのは1988年、84歳。まさに、亡くなった年でした。最後まで燃やし続けられた創作のエネルギーにはものすごさを感じずにはいられません。




まず最初の写真は、公園の中の標高62mのモエレ山です。
札幌北東部唯一のこの山が人工物であり、3方向から5つのルートで上ることができます。 この山頂からは公園全体のみならず札幌市内を見下ろせ、冬はスキーやソリ遊びなど、冬季の公園利用の拠点です。




唯一の中心施設の建築物としてのガラスのピラミッド/HIDAMARIに は内部に吹抜のアトリウムがあり、公園全体を見渡せる休息空間です。また、イサムノグチの展示スペース、多目的スペース、フレンチレストラン、ショップな ど天候を問わず活用できる憩いの拠点。また冬に雪を貯蔵し、夏季に溶かして冷房に利用する省エネ冷房が、考えられているのも特徴です。




次は水をテーマとした海の噴水(手前)とモエレビーチ(奥)があるエリア。

海の噴水は、直径48mで、噴水の最大吹上高は25m。この迫力は、もはや噴水と言うよりは滝。
生命の誕生と宇宙を表現しているそうで、公園に生命の息吹を与えているようです。

その奥にあるモエレビーチは、非常に緩やかなすり鉢状で池の3箇所から噴き出した水が波紋を創りながら自然に消えていきます。ここはサンゴで舗装されていて、一層自然の海辺をイメージできます。周囲に建っている白い棒のような物は、たたまれている真っ白なパラソルです。



この他にも、高さ30mのプレイマウンテンと呼ばれる古代ピラミッドの遺跡を思わせる花崗岩と芝生の斜面で構成された山。これは1933年から彼が構想して、長年温めていたアイディアを初めて実現したものです。

そして、7箇所の遊具エリアが森の中に存在するサクラの森。直径2mのステンレス柱の三角錐と芝生マウンドのテトラマウンド。ステージにもなるシンボリックなミュージックシェル。さらに、陸上競技場や野球場、テニスコート。とにかく、北海道らしい壮大な大地の彫刻公園です。

詳しくは、下記のHPをご覧下さい。
http://www.sapporo-park.or.jp/moere/

まさに、地球を彫刻した男と呼ばれるに相応しい偉業の中に身を置きながら、思索にふける刻をもてる場所なのです。彼は、きっと市民の憩いの場所となったこの地域を空から眺めていることでしょう。

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