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【VOL.42】住居の性能についての考

(2009/01/22 松本 繁 )
車や電気製品には必ず性能表がありますが、住宅には仕上表があっても性能表がありません。
しかし最近建築基準法等で性能表示が法制化されつつあります。しかしその中身は実に寂しいもので、建築工法上実に不明確な部分が多く、それらの規制されにくい問題点を話してみたいと思います。

断熱方法と結露

断熱方法によって起きる欠陥は、特に木造建築に致命的な影響を与える場合が多く壁体内の結露を発生させない様に対策する事が、性能向上の基本であると思い ます。断熱材には必ず露点が現われる為に室内側は防湿バリア(気密バリア)を確実に入れなければなりませんし、又特に断熱材に含まれた湿気は速やかに外部 に放散させる様透湿性の有る仕上を行なう必要があります。これらの対策は性能表示には現われないのが現実で、結露のメカニズムを把握する事をお薦め致しま す。

建材とV.O.C

今回クロルピリホスとホルムアルデヒドが建築基準法の規制を受ける事になりましたが、V.O.Cがまだ規制されていません。住宅の性能の上ではV.O.C は人体に直接害を及ぼす為早急に規制されるべき物質です。アメリカ・ドイツ・フランス・スウェーデン等の欧米はすでに使用規制と表示義務が法規制されてい ます。我々設計者も疑わしき建築材料は使用しないこだわりを持っています。

住居の耐用年数

あまりにも短い住宅の一生。現在の住居のサイクルは約25年だと言われております。原因は、あまりにも早い生活文化の変化、自然と物に対する人々の意識(大量消費)です。
今私達は急激に意識の変革を行なっています。
住居の性能の中での耐用年数とは単にハードの耐用だけでなく、生活型能や住まい方の変化によっても十分対応出来る住宅であらねばと願いつつ明日のデザインを求めています。

気密性能と壁内結露


内部結露で構造体が腐朽した例

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