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【VOL.99】海と桜を愛でる家~人とひとの繋がりを感じながら・・・

(2009/01/22 松永 務 )

伊豆に完成したこの住宅は、様々な人との繋がりによってできあがりました。



まず、建て主は、横須賀在住、私は静岡、そして建設地は熱海・下多賀。
こうした関係が成り立つのもインターネットのお陰なのですが、それはキッカケに過ぎなかったと思います。

2年前、一通のメールから始まった住まいづくり。

海の見える土地を探しておられた建て主とやり取りをする中で4物件目に出会ったのがこの土地。
実は、建物付で売りに出された物件の庭にあたる部分を分割して購入。道路から2m高い細長い敷地。
そしてその限られた間口の中に高さ10mのソメイヨシノと8mの八重桜が・・・。
ハウスメーカーでは絶対に手を出さない(笑)土地形状。しかし、私たちにはこれだ!!とかけがえのない貴重な環境に巡り会えた瞬間。建て主の海を見て住みたいという思いの結実が2本の桜というご褒美付でこの土地に巡り会ったのだと思います。

さらに、仲介者のJAさんが建物側の購入者との協議に参加してくださり、隣の方の駐車場建設に伴い、こちら側の入り口の土砂を併せて撤去することになり、 双方にコストメリットが生まれる。当初から地階に駐車場を創り、そこから上階にアクセスするイメージが頭に浮かんでいましたので、設計前でも上手くすり合 わせることができました。



設計に入ると横須賀~下多賀~静岡という長距離も何のその、お互いの強い思いが着実に夢の実現へ向けて進んでいきました。こちらの提案に、インターネット で調べてご自分なりの収納工夫を考案される建て主に、私も感心しきり。中でもネット購入されたサントリーの酒樽を再利用したダイニングテーブルには脱帽で した。

しかし、地階RC造や杭工事にコストがかかり、コスト監理もかなりシビア。
躯体工事は私の住宅で実績ある会社の大井川工場長から富士工場長を紹介してもらい元請けとは別にパネル化の設計や発注打ち合わせ、暖炉はかつての先輩から大阪の業者を紹介してもらい、そして施工者は地元、伊東の誠実な業者をアーキテクツデスクの仲間から情報収集。





また、周辺地域にとってもかけがえのない財産である2本の桜の木に 敬意を表して、屋根を木の下に潜り込ませるように1.5層の中に納めて、建物の高さを押さえながらも吹き抜けを工夫することで広い空間を確保することがで きたのも大きかったですね。このため、様々な工事の職人さんにお手間を取らせてしまいましたが、皆さん極力、枝を切らないように努力して下さいました。こ れも桜の木が持つ神通力。

しかし、そこでもっとも頭を悩ませたのが桜の木の落ち葉問題。
樋にネットを被せても、この量だと1年でネットが役に立たなくなってしまう。悩んでいるときに樋メーカーの社長が偶然アトリエを訪れ、雪対策用に開発され た樋の新製品の話が出て・・・、これ落ち葉対策にもピッタリですねと、その場でモニター価格交渉(笑)、即採用。実は、こうして社長と新製品の紹介でお会 いし、その度にピッタリの物件がモニター採用されたのがこれで4度目。さすがにこれはできすぎた偶然!!こうした、様々な出会いの結集がこの住宅を支えて くれたのでありました。





この場をお借りして、関係者の皆様にあらためて感謝を申し上げると共に、こうした機会を与えて下さった建て主のKさん、本当にありがとうございます。これから、末永くお住まい共々よろしく御願いいたします。


この春は、この桜の下で海を見ながら、格別の花見が楽しめることでしょうね。

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