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【VOL.43】集成材ハイブリット工法

(2009/01/22 松永 務 )
私が展開している住宅工法の中に集成材ハイブリット工法があります。

これは一般の在来工法の軸組みを基本としながら柱・梁に大断面集成材を用いて、その間に2×6の壁を挿入し、全体を構造用合板で緊結するというものです。
柱は222mm角、大梁は171×413mmもあります。床材には、厚さ38mmの米松無垢材を敷きつめて、水平部分の力を負担させながらそれが現しとなり天井仕上げとなっています。

集成材は、規定の含水率の材を積層してつくられたもので同じ断面の製材より 1.5倍の曲げ強度があり、大きな空間を創り出すのに適しています。この空間では、将来のライフスタイルの変化に対応して内部の間仕切りを自由に変更でき て、長くその住宅に住み続けていくことが可能になります。

私が、こうした工法を開発した背景には現在の在来工法への問題提起がありました。
あの阪神大震災で多くの在来工法の住宅が倒壊しましたが、それは決して在来工法自体が悪かったわけではないのです。力の流れを無視した開口部や柱と梁との 接合不良が重なって起きていて、しっかりと建てられた在来工法ではそんなに被害が出ていません。そしてその危険性が、内部の壁に被われて分からなかったこ とにも起因しています。

もし、構造体が現しになっていれば、そうした箇所の施工状況も把握できたでしょうし、構造材自体も呼吸をすることができて腐朽することも少なくなります。そして何よりも住まい手が、木と触れ合える空間の中に身を置くことができるのです。

こんな視点で住宅を考えると、もっと自由な創り方がみえてくるんではないでしょうか。

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