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【VOL.45】住宅と店舗-近作のご紹介

(2009/01/22 澤近 泰之 )

枠組壁工法(2x4工法)輸入住宅(練馬区)

18世紀の建築、音楽、宮廷衣装等、その時代をこよなく愛する建築主の要望
は、ジョージアンスタイルの外観にサロン風のインテリアだった。

20フィートコンテナで直接輸入した建材アイテムは、ドアー、キャビネット、照明器具等、15アイテムにもなる。その産地は、カナダ、アメリカ、オーストラリア、中国とまさにインターナショナルである。

建材から装飾品に至るまで、建築主のこだわりに応えるべく、一つ一つ吟味しながらセレクトしてゆくプロセスは、愉しい時間だった。
サロン(居間)が建築主の素敵なコレクションの数々で美しく飾られ、華やかな空間として完成する日が楽しみである。

木造伝統構法民家再生店舗(愛知県新城市)

建築主の築50年の生家を、家業であるレストランとして再生させる、今流行りの民家再生プロジェクトである。同じ建築主と15年前に店舗の設計、5年前に住宅の設計をさせていただいた時も、その静かな佇まいを見せていた民家だが、久々に対面したのは、解体され、古材となって山積みされた姿になってからであった。

解体に立会えず、骨組みに関する資料が乏しい中、それからの設計作業や工事監理は、時には出た処勝負を余儀なくされることもあった。

多重梁の小屋組みが完成した時、その骨組みは、圧倒的な迫力と構造美で迫ってくる。そして、この小屋組みに余計なデザインは何も必要ないことを認識した。元々天井仕上材で隠されていた先人の棟梁達の技と遊び心が、50年の時を経て甦り、店を訪れる客を楽しませてくれる。
本当に癖になりそうな貴重な体験だった。



一見何の脈略もないこれら二つのプロジェクトには、一つの共通項がある。それは20フィートコンテナによる建材の直接輸入だ。どう見ても和風テイストのレストランだが、木製サッシュ、キャビネットやドアーなど、デザインコンセプトを受入れる北米建材を積極的に採用した。

私達のコンセプトの一つ 「世界中の建材の、デザイン、性能、価格をオープンに比較検討し、住む人の感性に合わせ、一つ一つ納得のいくかたちで材料を選定すると共に、材料の直接輸入や、材料の支給を行うことで、建築コストを明瞭化し、適正な価格の家づくりを実現する」 は、住居、非住居の別、和風、洋風を問わず、あらゆる建物に対し、ポテンシャルを有するものだと思う。

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