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【VOL.131】建築プログラムを考える/埼玉三郷の家

(2009/01/22 松永 務 )
住まいを考える場合には、様々な与条件が提示されます。
住まいそのものへの夢はもとより、予算繰り、引っ越し時期、将来対応・・・。
こうしたすべてを受け入れながら我々の設計作業は進められます。


今回の住まいは、3人家族・27.6坪というコンパクトなお住まいながら、建設プロセスそのものへのハードルにすこぶる高い要求がありました。

それは、このお住まいが店舗併用住宅であり、現在の店舗兼お住まいでの営業を続けながら、同じ敷地内に新しい住まいを建設するという命題。

当然のことながら道路側に面し店舗兼住まいがあるために、奥庭は道路に面していない。
その庭には垂れ桜とキンモクセイの高木があり、季節に応じて目で、香りで、楽しめるという敷地の特性も活かすことが大切。

配置図
配置図
既存建物
既存建物

まず裏庭への建設路を確保するため、 既存の住まいの西側一部を先行解体して幅3m程度の空地を確保する。

そのためには、既存の平屋建物の実測調査をおこない、どこの部分で壊すか、その後残りの部分で完成までの半年を過ごせるかどうかをチェック。また、解体工 事が2回に分かれるために解体費用も通常より割り増しになる。 これも予算のうちなので2社に依頼して選定。

さらに地盤調査で 軟弱地盤が判明し、柱状改良杭工事も発生するため、その予算捻出を兼ねて敷地の一部を分筆して 売れるように考える。こうして新たに生まれる隣地境界線への対応と、西側水路敷きの境界確認のために市役所との立ち会いや測量。

また、竣工後に引っ越すことになるため、その時点で敷地内に2棟の建物が存在する場合の対応を市役所に ヒヤリング。 まず完了検査を受けて、既存建物を解体後に写真を提出して、検査済証が交付されるとのこと。

店舗の厨房機器は、ギリギリまで営業で使用するため、竣工後に新しい厨房に移動させてセッティング。
営業開始日を睨みながら、どのタイミングで保健所検査を受けるかを検討。

予算的に厳しいために、解体工事、 基礎工事は分離発注。

静岡から埼玉三郷をいかにコントロールするか。

また、既存建物と新築建物との距離をどの程度離しておくかは、杭の施工範囲や基礎工事 との関係も含めて微調整を現場でおこない、最終的には現場調整でエン トランスの下屋部分を 30cm縮めることに。これは、計画変更項目に該当するため、計画変更申請が必要でしたが、検査センターにて私の遠隔地へのご配慮で、完了検査との同時申 請を受付してもらい、 時間差で処理をしてもらう。

そして何よりも、駅から現場までの公共交通手段がない中で、毎回送迎をしていただいた奥様、現場の職人さん全員に、お店の中華料理の昼食付きという強力な 建て主 のサポートによって、めでたく完成にこぎ着けることができました。

小さな住まいに詰まった様々な人々との不思議な関わり合い無しには、完成などとてもおぼつかなかったと思われる、住まいのプログラムでし た。



外 観 外観

畳広間 畳 広 間

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